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2008年05月26日

コイガシタイネ その3

浪人が決まって卒業式まであと少しの頃、

彼女が突然やってきた。

そのころ僕は大学受験に悉く失敗して
付き合っていた後輩にも振られて
いわゆる「ボロボロ」状態をようやく脱して
予備校が始まる4月まで自宅にこもりきりで
「シケ文」をひたすら繰り返していた頃だ。

部活の仲間には「あいつは浪人して一人旅にでたらしい・・」とか
「彼女に振られて寺に入って修行しているらしい。」とか、
死人に口なしとはこのことだ。

母親も外出して一人で部屋にこもって「シケ文」に没頭していた午後、
彼女がやってきた。


彼女は親友だった。

仲間の一人と付き合っていた。

天真爛漫な性格で、学校でも友人が多く
女子側の評価はわからないが、ともかく「いいやつ」だった。
彼氏も男っぽく、ハンサムとはいえなかったがサバサバして
気持ちのいいやつだった。


だからこのカップルは学校でも評判のカップルだった。

環境の変化は別れ時

お互いの進路が決まったとき、彼が別れを切り出した。

彼女は僕を見るなり大粒の涙を流しはじめ
「振られた。」

いつか彼女が話していた。
「彼と別れたら、私の面倒みてよ。」

“アホか、お前は。なんで面倒みなあかんねん”といいながら
一緒にいると明るくて心地良い彼女の存在に
どこか心癒されていたかもしれない。


久しぶりに会う彼女の憔悴しきった顔に
僕はどうして良いかわからなかった。

強く抱きしめたらいいのか・・・・でも
もし心の箍が外れてしまったらどうしよう・・・
このまま好きになってしまったらどうしよう・・・

日が暮れるまで近所の公園でブランコ乗りながら一緒に居た。
最後は彼女の頭を“ポン”と撫で、

「辛くなったらいつでも話聞くよ。」


浪人生としての精一杯。

心が揺れた一日。

H²Oの唯一のヒット曲を聞くと
恥ずかしながらオッサンの心がちょっと締められます。


あ~~~~~~~~~っ!恋がしたいなぁ。


因みにこの話をキレイなお姉さんが一緒に座って有料で話を聞いてくれる
ところで話したら、

「それはね、彼女はただ泣きたかっただけよ。そこで抱きついていたら
 友情も壊れていたわよ。」だって。

やっぱり自意識過剰か。(呆)

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コメント (1)

ううむ
「るん」なのか
「おさかなさん」なのか…

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