映画『バンテージ・ポイント』
22日の土曜日のレイトショーで映画『バンテージ・ポイント』を見て来た。
それなりにヒットしているようで、公開して何週か経つが、
まだお客が引いていない。
僕は、ほぼ毎週、一人で映画館に通っているのだが、
この夜だけは、ちょっと寂しい気持ちになった。
22日は夫婦の日ということでカップルデーになっており、
カップルだと一人1,000円で映画が見られるので、
やたらとカップル客が多かったからだ。
見やすい席が、それなりに詰まった客席で、
ひとりポツンと中年オヤジが座っている…なんとも切ない光景だろう?
その主人公なんだぜ、オレは。
しかも、他のまわりのカップル客より、200円余分に支払って、
映画を見ようとしているのだ。
これがまた、寂しさの上に、腹立たしさまで上乗せしてくれて、
なんとも複雑な心境なのであった。
それでも、映画が面白ければ、そんなことも忘れてしまったかも知れない。
自分の境遇を忘れて、スクリーンにのめり込んで行けたかも知れない。
が、『バンテージ・ポイント』つまんねーの。これが。
大統領暗殺の場面を何人もの視点で描き、真相に辿り着いていく…
という発想は面白いのだけれど、それがぜんぜん上手く表現できていない。
デニス・クエイドや、シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハート、
フォレスト・ウィテカーなど、渋くていいキャスティングをしているのに、
そういうのが、全部ムダになってしまっていた。
一人の登場人物の視点から大統領暗殺の現場を描き終えると、
ビデオテープの巻き戻しのように、何度も時間軸を戻して行くので、
見てる方が、飽きてくるのだ。「それは、さっき見たよ!」って。
実際、劇場の観客も、何度も繰り返される同じ場面に、ざわついていた。
久しぶりに、エンドロールを最後まで見ないで劇場を出た。
ホントに、気分が悪いことばっかりの、その日の映画鑑賞だった。
