V-oyage.net
2007年10月30日

『ヒッチャー』と『ヒッチハイク』と。

映画『ヒッチャー』が、リメイクされた。

リメイク版は、日本でも11月24日から間もなく公開される。



先の『ヒッチャー』は、1986年の公開。

主演は、当時、YAスターとして絶大な人気を獲得していたC・トーマス・ハウエル。

殺人狂のヒッチハイカー役を、クールな風貌と演技で人気を博していた

ルトガー・ハウアーが、得体が知れない恐ろしい演技で演じていた。

僕の印象に残っているシーンと言えば、ドライブインで、

C・トーマス・ハウエルがフライドポテトを食べていたところ。

口をモグモグとさせながら、次のポテトを摘むと、それが人の“指”だった…

というシーンである。背筋をゾゾッとさせるシーンが満載の映画であった。



昨年製作され、今年公開された新作『ヒッチャー』は、

殺人狂のヒッチハイカー、ジョン・ライダー役に、

『ロード・オブ・ザ・リング』で、悪なのか味方なのか微妙な役所を、

説得力をもって演じたショーン・ビーンを抜擢。

この人なら、ルトガー・ハウアーとはまた違った怖いヒッチャーを

見せてくれそうな気がする。

前作では、主人公はまだ少年の面影を残す青年…だったが、

今回は、アメリカではテレビドラマ等で人気のソフィア・ブッシュが演じる。

主人公が女性だけに、ヒッチャーの恐怖は、より増すだろう。



…という話を、家でしたら、弟から「そもそも『ヒッチャー』という映画は、

『ヒッチハイク』という映画のリメイクではなかったか」と言われた。



そういえば『ヒッチハイク』という映画があった気がする。



これも調べてみたが、なかなか詳しい映画紹介のページには、

うまく検索ヒットしなかった。

それでも、あちこちのサイトから解説を継ぎ接ぎしながら掲載することにする。

映画『ヒッチハイク』は、1976年製作。

主演は、マカロニウェスタン『族・荒野の用心棒』で一躍人気を博し、

ハリウッドに招かれたフランコ・ネロ。

その妻役は、映画『O嬢の物語』で大胆なセックスシーンを演じ、

注目されていたコリンヌ・クレリーである。

この映画は、『ヒッチャー』と少し違い、アメリカをキャンピングカーで

旅をしている夫婦が、ヒッチハイクの男を乗せたところ、

そいつが強盗犯であり、夫の目の前で妻をレイプする…というものだ。

『ヒッチャー』が、主人公とヒッチハイカーとの関係をクローズアップしていた

のとは違い、『ヒッチハイク』では、ヒッチハイカーを乗せてしまった

夫婦関係に焦点が当てられていて、ストーリーが微妙に違っている。

この『ヒッチハイク』という映画の話題は、無惨なレイプシーンであり、

暴力描写がリアルなこともあり、アメリカ資本でありながらも、

かなりイタリア映画の匂いをプンプンとさせていた。

主人公がフランコ・ネロという部分でも、そうだ。

僕は、この映画をテレビ放送で見ているはずだが、最後に大どんでん返しが

あったような気がする(よくは覚えていないが)。

ここまで書いて、やはり86年の『ヒッチャー』は、

物語で絞り込んだテーマを「夫婦関係」から「殺人狂」に移しただけで、

ある意味では76年の『ヒッチハイク』のリメイクだったのだろうと推測される。

『ヒッチャー』は背中がゾクゾクと寒くなる直接的な恐怖だったが、

『ヒッチハイク』では、じわじわと変化していく男と女の関係が怖くなった。

そもそもの原点である『ヒッチハイク』は、レイプシーンばかりが宣伝材料となり、

なかなか正統な評価を受けることなく、

話題性だけで終わったバイオレンス・スリラーとして語られるが、

『ヒッチャー』は、出演人の豪華さや、スリリングな展開がそれなりに評価され、

ホラー映画全盛の時代において、サスペンス・ホラーの秀作として語られる。



僕としては、どちらが良いとか悪いとかは言えない。

ただ、映画に登場してきた瞬間から怖かったルトガー・ハウアーより、

映画の最初と最後で顔つきが変わっていったフランコ・ネロの方が、

怖いと思ったことを覚えている。



さて、これら2本の映画を、どのような演出で超えようとしたのか。

マイケル・ベイ監督の新しい『ヒッチャー』が、楽しみである。





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コメント (1)

松坂とかダルビッシュとか…



そらピッチャーか。



あーーーーたむけんの



ちゃー…か

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